くたくた読書

本のこと、漫画のこと、アニメのこと、語学のこととか

本を読もう、出かけよう。

本を読むところは人それぞれだと思うけど、僕は家で読むことが多い。外やカフェで読む人も多いと思うけど。まあ、それで趣味が読書だと家から全然出ないってことになる。

でもたまに、出かけたい!旅行に行きたい!って思わされる本に出会うことがある。そのいくつかは海外だったりして、簡単には行けないよ…と一人悲しみに暮れてしまう。でもそういう本を読んで、そこに行きたいなぁとぼんやり思うわけです。無性に出かけたくさせる本を選んでみたい。

 

アメリカ】

まずはアメリカ。でっかい国。地理的には遠いんだけど、おそらく文化的には近い国。Appleとかマクドナルドとか。だって大戦後はずっとアメリカに影響されていたんだから。僕は行ったことはないけど、そういう親近感は感じる。日本で、海外では…と言われる時は欧米、つまりアメリカであることは多いと思う。

一方で、これもイメージというか想像なんだけど、アメリカにもアメリカだけにあるアメリカっぽさっていうのがあると思う。でもそれはなかなか情報として知ることはできなくて、そこに住んだ人とかが情報を発信していて、そういうのを読むをふーんてなる。宗教とかいじめとか、銃社会とかそういうの。

 

それで僕が何を読んでアメリカに興味を持ったかというと村上春樹村上春樹は僕が好きな作家で、全部の作品は読めてないけど、少しずつ読んでいる、という作家。彼はたくさんアメリカ文学を読んでいて、ジャズを聴いていてアメリカ事情に明るい。

そんな彼は数年アメリカに住んだことがあるらしい。その時のことを書いたのが『やがて哀しき外国語』というエッセイ。1991年から2年半居たらしい。そこでのアメリカライフを読むとアメリカ、ふーん、へーというような感じになる。自分の想像としてのアメリカとの違い、外国人をして生活すること、外国語を話すこと。そういうことを教えてくれる。そうするとウズウズしてきてアメリカ行ってみたいなぁと思う。

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

 

 

【ヨーロッパ】

村上春樹のエッセイをもう一冊取り上げさせてほしい。村上春樹のエッセイは小説とはまた違った趣きがあるというか、本人の人柄が感じられる。彼は、(基本的に)穏やかなのかなと思う。エッセイのいいところは書き手の考え方や見え方でものを見せてくれること。

ヨーロッパは日本人の憧れではなくなったかもしれにないけど、僕の中でヨーロッパへの憧れは尽きない。それは文化や文学、美術などからくるものだけど、そういう人はどのくらいいるだろうか。もちろんヨーロッパ文化についての本はいくらでもあるんだけど、解説本だけじゃなくて、エッセイも面白いものが多い。

この本では村上春樹はヨーロッパのいろんな国を渡り歩いている。ギリシャとかローマとか。心底いいなぁと思う。もちろん本人たち(彼とその妻)も苦労はしてるし、小説も書いて仕事をしている。ヨーロッパ人自体ルーズなところもあるから、全てが日本のようには進まないと思う。でもこの本の中では、どこどこに行った。何を食べた。映画を観た。そんなことばかりだけど、それが楽しそう。やっぱり食べることは最高の娯楽だと思う。それに各地での人との出会いが面白い。ポイントは彼らが定住と観光の間の生活をしていることだと思う。数ヶ月いて移動する。それは普通の観光とも、長期で住むこととも違う経験になると思う。ヨーロッパに興味がある人は目次を見て、行きたい国があったら手にとってみてほしい。

遠い太鼓 (講談社文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

 

 

【ロシア】

私はロシアはやっぱり、他のヨーロッパとは違うなと思っている。それは歴史的にもそうだし、宗教的にもそうだし、共産主義だったこともそうだし、食べものとかもちょっと違うと思う。もちろんロシアはヨーロッパなんだろうけど、やっぱり違う、かもしれない。

このエッセイはロシア語通訳、作家の米原万里が書いたもの。彼女のエッセイは面白いものが多いんだけど、それは文章が上手だし、彼女の体験が独特ということもあるし、彼女の性格もあると思う。

実は、今この本を読んだいる途中なんだけど、これがロシア(ソ連)なのかあ、なんて思う。ロシアは近くて遠い国なんて言われるけど、ソ連は無くなってしまった、本当に遠い国。届かない国。そこでの人々との出来事はちょっと日本では想像つかないことばかりで楽しく読める。エッセイの中ではソ連だったり、ロシアだったりするけど、そこに住んでいる人はすぐには変わらないし、だったらその人々が住む国はとどんな国なのかとロシアに行きたくなってしまった。

僕はロシアのモスクワに行ったことがあるんだけど、ロシアはスケールが大きい国でした。何が大きいかというと、建物、広場、通り、地下鉄。赤の広場はド広いし、地下鉄はとにかく深い。なんでここまで潜るのかと不思議だった。一説には核兵器から緊急避難するためだとか。あとエスカレーターが日本より早くてドキドキした。道を聞いた警察はぶっきらぼうで怖かったな。

ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)

 

 

アイスランド

これは漫画を読んで行きたくなった国の名前。詳しくは知らないけど、島国らしい。そして厳しい自然が残っている。どうやらそういう国らしい。

漫画を読んだらアイスランドに興味が出てきてしまった。主人公が羊を食べるシーンが2巻にあるんだけど、それが美味しそうでたまらない。またこの間はアイスランドを観光する話が入っているので、とにかくそれを見てワクワクしてしまった。

北北西に曇と往け 1巻 (HARTA COMIX)
 
北北西に曇と往け 2巻 (HARTA COMIX)
 

 

【学園祭】

趣向を変えて学園祭に行くのはどうだろう。自分の高校や大学の学園祭は覚えているけれど、あまりパッとしないな。自分が力を入れなかったからかな…。

そんなことは置いといて、本を読んで学園祭に行きたいなんてあるかと思うでしょう。あります。というより、それしか彼らに会う方法がわかりません。目的は場所というよりかは、人です。

それは東京藝術大学の学生たち。彼らは、いわば音楽家や芸術家の卵たち。僕自身、絵画を見たり、演奏を聴いたりすると、自然とそれを制作する人のほうへと興味が写ってきました。そうした芸術系の最高峰がこの大学なんですよね。この大学(またはこの本)では彼らに出会えます。

聞いた話ではこの大学の学生はぶっ飛んでいるらしい。いや芸術家なら、そうに違いない。ずっとそんな風に思っていました。その秘密が今明かされるといったところでしょうか。ユニークな人々に出会いたいならこの本を読め、そして大学へ。

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

 

 

【旅行について】

次の2冊は旅行することを考える本。どう旅行するか。考えてみよう。

旅と日常へつなげる ?インターネットで、もう疲れない。?

旅と日常へつなげる ?インターネットで、もう疲れない。?

 

 

 

 

正直、ヨーロッパ以外の海外はまだ行ったこともないし、知識も少ない。準備中ということで。