国家公務員試験一般職：政治学/行政学/社会科学

国家公務員試験について少しだけ。

 以前国家公務員一般職の試験を受けたことがあります。色々なブログに助けられたので、恩返しとして少し試験勉強について書いてみたいと思います。ここでは政治学と行政学について。

過去問を見ればわかることですが、政治学、行政学はほぼ学者の名前＋学説のマルバツ問題です。学説を理解するよりも、学者の名前と学説をセットで覚えましょう。残りは議会の制度などの暗記ものです。

とにかく暗記がものをいう世界です。しかし政治学、行政学、また社会学、国際関係、あるいは憲法、行政法などは範囲が被っているものもあります。なので選択科目を増やせば増やすほど、勉強量は減ります。が、予備校やほとんどのブログではこれらの選択はリスキーと言われているので、各自で判断してください。とはいえ問題自体の難易度は言うほど高くはないと感じました。

初学者的なやりやすさは政治学＞行政学＝国際関係＝社会学かな？と思いますが、興味があれば勉強しやすいし、好きでなければ選択しないほうがベターかもしれません。

参考書以外の本は趣味です。余裕があったり、参考書でわからない時に気分転換で読んでみてください。

【はじめに】

公務員試験 行政5科目まるごとパスワード neo

これらの科目をやるならまず、この本に目を通してみましょう。それでできる（問題に抵抗がない）と思えば選択しても良いでしょう。このテキストの内容だけでは到底足りないで注意。 

【政治学】

特別な勉強法はありません。スー過去を2週くらいして、苦手な単元を復習しつつ過去問をするだけです。

わからない人物や理論はウィキペディアを読んで知識を補いましょう。テキストの記述は簡潔すぎるので、ネットで検索すると色々出てきます。詳しく調べず、さわりだけで十分です。

政治の制度は社会科学や憲法でも役立つのでしっかりやりましょう。また得点源でもあります。政治史は時間があれば、明治あたりからの歴史の本を読むといいでしょう。

やはり過去問が最強の勉強法で、スー過去を終えたら過去問500をやりましょう。間違えた問題は全て覚えましょう。総合職までやれると完璧です。

実際に問題を解くときは、間違っている文章を選択肢から消していけば、答えにたどり着きます。パッと見で答えがわからなくても、慎重に間違いの選択肢を消していけば大丈夫です。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 政治学

これをやれば完璧と言われています。が、分量は多いです。

政治学 補訂版 (New Liberal Arts Selection)

 【政治学（および国際関係）の歴史系副読本】

昭和時代。

昭和史-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史戦後篇 (平凡社ライブラリー)

昭和時代についてわかりやすく書かれており、分量の割にすぐ読み切れる。しかし個人の視点なので全てを過信しないように。この本だけが昭和ではない。

アメリカ&ソ連。

アメリカ外交　苦悩と希望 (講談社現代新書)

ソ連史 (ちくま新書)

 このソ連史はちょっと読みにくい。ソ連にそこまでこだわる必要はない。アメリカ史は色々役に立つので、余裕があれば。

コンパクトな政治学。

現代政治学 第４版 (有斐閣アルマ)

西洋政治思想史 (有斐閣アルマ)

【行政学】

行政学も政治学の勉強法と全く同じです。スー過去→過去問→復習を繰り返します。政治学よりは、他の科目との被りは少なめです。深くしっかりやるよりも、さらっと暗記した方がいいと思います。行政学の本はほぼ読んでません。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 行政学

平成と行政改革。いちおう読んだが、おすすめしない。

平成政権史 日経プレミアシリーズ

【過去問】

 最強の勉強法。繰り返せ。

国家一般職[大卒] 教養試験 過去問500 2020年度 (公務員試験 合格の500シリーズ3)

国家総合職 教養試験 過去問500 2020年度 (公務員試験 合格の500シリーズ1)

 【新聞】

半年か3ヶ月前から新聞を読んでおくと、時事、政治、経済、国際関係に強くなる。毎日読んだ方がいい。全国紙ならどこでもいい。面接のネタにもなる。

【社会科学】

政治学、行政学、憲法をやって、新聞読めば社会科学は楽勝。

【その他】

ホッブス&ロック&ルソーなど。

ゲンロン0 観光客の哲学

完全にオーバーワークというか、関係ない部分が多いんだけど、 ホッブス&ロック&ルソーの理論がわかりやすかった気がする。哲学や思想分野にも役立つ、かも。

受験ジャーナルというのもある。 

公務員試験 面接完全攻略ブック 2020年度(2年度) (受験ジャーナル特別企画5)

 ここでは古いもの（2019.4）のリンクを貼っておく。試験前は予想問題、試験後は面接対策特集なので、その号だけ買う価値あり。あとは大学図書館で十分。古いものはブックオフで安価で入手できる。

社会学/国際関係/時事・論文について 

18literatu-aiba.hateblo.jp