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そして生活はつづく 星野源 感想

星野源の『そして生活はつづく』を読みました。感想です。

 

  星野源を初めて知ったのはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を見たときだった。見た目もかっこいいし、声もいいし、なんかいいなって。それで、エンディング曲の「恋」も歌ったりしていてこの人何者とかって思っていた。少し調べると、演劇したり、音楽したり、本書いたりしている人みたいだ。

 それで他のテレビや雑誌とかでも自分の目に留まるようになってきて、彼のエッセイ集を読んでみた。なんかバカっぽくて、下ネタ好きっぽい人のようだ。

 彼のエッセイ集『そして生活はつづく』だが、まずなによりも、「そして生活はつづく」っていうタイトルが好き。生活は続くんだよなあ、どんなときも。そう思う。本の中ではタイトルの前に「く」をつけて、「くそして生活はつづく」とか言ってたけど笑。あと、日常は日常でやっぱり面白くない。だから見つめ直すし、向き合って日常を改めて制作する必要があるらしい。日常をあるがままに受け入れないところがカッコいいと思う。自分では日常が続けばいいのにとか、日本にもハレとケがあるなぁとかが頭をよぎるけども。まあいいや。

 星野源は、本の中では、友達がいない子認定をされたり、腹痛やトイレについて熱く語ったり、他にも変わった考えをもったりや行動をしたりしていた。でもそれが面白いわけだし、彼もそれで飯を食っている部分もあるらしい。それで、面白い人だなあと思ったし、ドラマではそんな感じの人とは思わなかった。ダメ人間呼ばわりをされている。(でも、もちろん役者とドラマ内の役柄とは全然別なんだけれど。当たり前に。)

 あと、日常のなんでもないエッセイだから人の私生活を覗いているような感覚に陥る。星野源自身の話じゃないんだけど、ある役者の一番忙しい一日の話がそんな感じだった。ます葬式に出席するんだけど、カレーを食べて遅刻しかけて、式場では寿司も食べまくるしで意味不明だった。だけどそんな日もあるし、他人の一日はなんかふーんそうなんだへー面白いねってなる。

やっぱりドラマで星野源を見たから手に取った本なんだけど、役者の本当の一面が知れて楽しい。なかなかヘンテコだし、次ドラマを見たとき、本当はこんな人なんだよねって一人で思いながら見れるから。やっぱり色々なことを日々考えて生きているんだな、自分だって嫌なこともあるし、色々考えたりするよねって思った。なかなか普段他人がどう生きているか、生活しているかなんてなかなか分からないから。しかも赤の他人。

 実は、星野源は他にもエッセイを書いているのね。『働く男』っていうんだけど。それも読みます。

 

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)