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五等分の花嫁84話 感想

 修学旅行前からギスギスした雰囲気がただよい始めた五等分の花嫁でしたが、今週はついに三玖の告白と笑顔が見れました。ギスギス中は中野姉妹の違う表情が見れて、それはそれとして楽しんでいましたけれども、やはり漫画のキャラクターといえど、むしろだからこそ、恋愛漫画でもあるので幸せなところを見たいと願っていたところでありました。

 二乃が告白したり、一花や五月が風太郎を騙したりとただ勉強しながら姉妹の事情に巻き込まれるのとは異なる動きの中でいろんなものが変わってきました。風太郎が五つ子の夢を見つけるのを助ける、恋愛に肯定的な考えを持つなど、その変化は顕著でありしっかりと描写されています。だからこそ連載開始で描かれているように、風太郎の花嫁が決まっているのは、確実に段階を踏んでうまく結ばれるのでしょう。しかし五つ子の全員が風太郎に好意を持って、告白までするのか、全員から好意を向けられたら風太郎は、五つ子はどうするのか。早く見たい期待と不安があります。真面目な性格で、五つ子の誰かを特別扱いをしない風太郎にとって、そうした告白をどのように捉えるのかは見ているこちらがドキドキしてしまいます。また中野父からは適切な距離を、と釘を刺されていることもあります。告白を受け保留していくのか、一人ずつ対応していくのかわかりかねますが、どうにか幸せな結末を願うのはわがままでしょうか。恋愛に関しては納得できないこと、理不尽なこと、運、タイミングなどが絡むと思いますし、フィクションといえども、その辺もうまく描いてくれるのではないでしょうか。五等分の花嫁は、基本的には第三者視点でキャラクターの心理描写や、特に独白は少ないためキャラクターの気持ちがいまいちつかみきれないため、こちらもドギマギしながら、一喜一憂しながら読んでいます。特に四葉に関しては、過去に風太郎に会っているのでは、とか、好意をずっと抱いているのでは、とか邪推したくなりますが現在のところは全くの不明というところであります。

 今週に話を戻しますと、三玖がついに告白しました。告白自体嬉しいもので、その笑顔がやっと見れたということもあります。さらに今週の風太郎との二人での行動や、パンを渡して褒めてもらえる、頑張りを認めてもらえるところは読者としても感無量でした。一花や二乃は、告白をして付き合う、相手に好いてもらうところまで望んでいるように見受けられます。ただストレートに思いを伝えて自分を見てもらいたい二乃と、とにかく付き合いたい一花では告白や付き合うことへのスタンスがやや異なるようである。また全員に言えることだが、姉妹の中で全員が全員、風太郎への好意をアピールしているわけではありませんし、互いに宣戦布告した娘もいれば、自分の好意を打ち明けた娘もいるなど、姉妹間での立ち位置がバラバラです。それが、面白さである一方、今後が見通せないものになっています。また互いが風太郎をどう想っているのか、またそれに対してはどうかと心の内を全て知ることはできないにしても気になるところではあります。脱線して三玖は、告白がある意味ゴールになっているのではないかと思います。三玖は自分が他の姉妹より劣っているように感じていると思われる節があります。風太郎は、しかし、全て一緒だった姉妹の楔抜いて、その個性を認めてくれているように思います。五つ子ならみんな同じであると周りから見られた経験も多いだろうとは想像がつきます。また家族旅行でも、五つ子で同じ格好をしなければいけなかったのは、その辺の感覚と結びついているように思います。さらに二乃が五月と喧嘩したときも、きっかけは風太郎でしたが、根本にあるのはみんな同じだった五つ子が変わってきてしまっていることでした。それも風太郎に一因があることではありますが。この漫画を深く楽しむ上で、この五つ子であるという特徴は、もちろんストーリー的に面白さを与えていますが、キャラクターの内面を察する上でも重要な要因になるはずです。そう考えると、タイトルの『五等分の花嫁』というのも、以前話に出てきたように、五人で一人前ということにちなんで名付けられているのではないでしょうか。しかし、となると、それぞれが自立しつつある中で、風太郎の花嫁は一人であるわけなので、また混戦が予想されますが、花嫁になれない娘たちがどのようになるか戦々恐々としています。

 もう一つ五人の自立に付け加えていえば、やはり不安なのは四葉なのではないかと予想します。彼女が実は、一番、自己のアイデンティティーを持てていないのではないかと思われるかです。その一端が、風太郎と四葉がデートをする回でした。風太郎のお前のしたいことはなんだという質問にうまく答えられていませんでした。その最後では一応答えが見つかるのですが、なんらかの引っかかりになるのかもしれません。また、彼女が転校の直接の原因であるとわかるシーンでは、それゆえに他の姉妹に対して遠慮しているように感じられます。そこでは、風太郎に頑張りを認められて、自信を取り戻すのですが、風太郎についてのなんらかの感情を他の姉妹に遠慮してしまうのではと勘繰ってしまいます。また三玖と同じように、その性格と行動からは意外にも、自分に自信がないのではと思うことがあります。これは、先ほど指摘したアイデンティティーに関わっているのではないだろうか。またアルバイトを選んだときに清掃員を選んだように、どちらかといえば縁の下の力持ちタイプなのか、自信がないのか判断の難しいところであります。新学期に入って学級委員になったのも、一重に風太郎の良いところをみんなに知ってほしいという一心からの行動であったことは本人の口からも語られていることでした。

 アイデンティティーでいえば他の姉妹、特に一花、二乃については問題ないかと思います。一花は長女、または女優としての自覚がありますし、二乃も家庭的な一面や直進的な性格からそういった悩みはないのでしょう。三玖も、自信はないのかもしれませんが、アイデンティティーがないとまではいかないと思います。好きなものがはっきりと答えられないように見える四葉とは違って、武将ははっきり好きと言えます。また風太郎と出会ってからは、風太郎が理由ではありますが、勉強やパン作りに熱心に取り組んでいて、楽しそうにしているのは風太郎からも言及されていました。五月も、教師になるという夢を抱き始めました。ただこれに関してはあまり風太郎が関与していないんじゃないかと思うので、意外といえば意外です。また彼女は、母が亡くなって以降、自身が母親代わりという自覚を持って生活してきたようであります。これは作中ではそれほど描かれませんが、三玖や四葉に自信やアイデンティティーの低さを見ると、母がいないことはそれなりの意味と、性格への影響があったのではないでしょうか。また風太郎の家も同じく父子家庭ということもあり、なんらかの意味を持たせられる可能性はあるでしょう。加えて父同士の関係や、風太郎の過去、そして夢、なぜ勉強しているのかということも物語が進むにつれて、恋愛とは別に、進展していくことでしょう。今週でもさらりと風太郎の母がパン作りの名人であって、彼も毎日パンを食べていただろうことが明かされました。三玖がパン作りをしたのが、偶然で終わるのか、運命的な何かに繋がるのか、判断しかねるところではありますが今後に備えて、一つ指摘しておきたいと思います。

 このように、『五等分の花嫁』はストーリーと描写がよくできていて、キャラクターのセリフや行動にいちいち感情を揺さぶられています。今後の展開が楽しみです。

私的・ロシア語オススメ参考書

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18literatu-aiba.hateblo.jp

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  近代美術史を勉強したくて、一冊の本に出会いました(上下2巻本ですが)。中公新書『近代絵画史(上)(下)』高階秀爾の感想です。

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 文系の僕は、いわゆる理系の科目にコンプレックスがあるし、高校時代は数学やら生物やら化学やらを学校で習ったのだが、全く頭が理解してくれなかった。

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